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高知白バイ冤罪事件のおさらい

高知地裁で再審請求の審理が行われている。6月27日には嘱託鑑定人の尋問が行われた。高知地裁は、有罪の根拠とされたバスの前輪後方のブレーキ痕様の痕跡の正体について鑑定を依頼している。依頼された嘱託鑑定士は「ブレーキ痕ではなく、白バイが側面から衝突した衝撃でバスの前輪が「横滑り」した痕跡だとしている。
高知白バイ事件=片岡晴彦再審請求中

●ブレーキ痕を否定した嘱託鑑定
御用鑑定の典型例として標本にすべき内容であるが、県警・検察が主張した「ブレーキ痕」ではない、としたことは注目に値する。弁護側が主張してきたABSの作動速度とブレーキ痕の関連性の矛盾に反論することが困難と悟ったのだろう。
証拠のブレーキ痕は捏造確定!
ブレーキ痕の状況まとめ
嘱託鑑定は、「ブレーキ痕」説を捨て、白バイの衝突による「横滑り」説に切り替えてきた。ただし、ネット上の「横滑り」説とは異なり、バスの前輪が横滑りした抵抗でバスが停止した(!)というものらしい。これは、苦し紛れの珍説「横滑り」を持ち出すしかない所まで追い込まれたと見ていい。すなわち、有罪の根拠とされた痕跡が論証できなかった事に他ならない。

●苦し紛れの嘱託鑑定に脱力
「横滑り」以外にも苦し紛れの珍説が展開されているようだ。タイヤ痕の先端部だけ濃さが変化した事象について「タイヤのゴム屑が黒く見えたもので容易に消える」と断定しているようだ。現場検証しているうちにタイヤ痕が風で飛ばされたとでもいいたいのだろう。言うまでもないが、タイヤ痕はタイヤが路面上を滑った際に生じる摩擦熱でトレッド表面のゴムが溶けて路面表面に薄く溶着する現象である。これらは、何があっても「バスが動いていた」という結論に導くための意図が感じられ、客観的な視点による中立な立場で行われた嘱託鑑定とは思えないのだ。

この御用鑑定士様は、他にも絶句するような珍説・奇説をちりばめた鑑定書を裁判所に提出しているようで、いくら文系の裁判官でも「なんじゃこりゃ?」と思うのではないか?読んだだけで脱力して叩く気力が失せるし、まだ詳しい話がよく分からないので御用鑑定の論破は後回しにしよう。今回は、従来から言われていることを整理してみる。

●たった1つの破片で衝突地点を認定した欠陥裁判
原審地裁判決でどのように衝突地点が認定されたか判決文を掘り起こしてみた。例によって分かりにくい文章なので、判決文の「被告人運転車両→バス」「被害者運転車両→白バイ」に置き直している。
地裁判決文の「3 衝突地点及び衝突様態」(抜粋)
〜写真には、細かな破片がバスの前に散乱している様子が撮影されたものがあるが、これは、破片が生じた際に、バスが前向きに運転中であったことを示すものである。
また、仮に、衝突地点が最終停止位置であれは、その際に生じた破片は、バスは運動していなかったはずであるから、その場に落下するはずである。最終停止位置付近に破片が散乱していることが、衝突地点が本件認定にかかる衝突地点であることを否定するとはいえない。
また、前記認定のとおり、本件現場では白バイから脱落した左側前部赤色回転灯のカバーはバスの右前輪後方に落下しているが、バスが最終停止位置にある際に衝突が生じたのであれば、このような位置にカバーが落下するとは考えにくい
とまあ、何度読み直しても怒り心頭に達する判決文であるのだが、冷静に考えてみれば次のようになる。
●バスの前方に破片が散乱すること、どうしてバスが前進している証拠になるのか?
車両の運動と散乱範囲は直接関係のない事故形態である。バスのバンパーが横から押し込まれ、ヘッドライト等の灯火類が砕けているのである。ヘッドライトは前照灯と書くように、前向きに取り付けられているのだから、破壊されたら前方へ飛び散って何の不思議もない。そもそも破壊された部分は前に開けているもので、横から破壊されても前に飛び散るのは当たり前である。むしろ、白バイが回避旋回中に斜め前方へ向けて衝突した証拠とも言えるのである。
●車が停止していたら破片はその場に落下するはずである
事故で生じる破片は、大きさ、質量や形状がさまざまで、その場に落下するものや飛散するもの、形状によっては転がる破片もある。このような破片が散乱する中心が衝突地点と考えられる。破片が前方へ飛び散り、バスが2.9m前進して停止したなら、破片の散乱した中心がバスの車体下に来ないとおかしい。ところが、白バイが引きずられたとされる範囲、そしてバスの車体下には破片がない。写真が示す事実を無視した作文としかいいようがないのである。
衝突地点の破片
↑有能な裁判官様が仰せのとおり「車が停止していたら破片がその場に落下する」を示した証拠写真。衝突の瞬間、真っ先に破壊されるヘッドライトやウインカーレンズの破片はバスのバンパー直下に落下する。しかし、バスの車体下や白バイが引きずられたとされる範囲には破片がほとんどない。この位置にバスのグリル、白バイのカウルの破片のほかに丸い赤色回転灯のカバーの破片があるのだが、ここから離れて転がっていた破片で衝突地点と認定した裁判官はこの写真を見なかったのか?というか、見たくなかったのではないか?
●「このような位置にカバーが落下するとは考えにくい」
状況的に白バイを引きずったことにしないとマズイと感じた片多裁判官が、物理の法則も状況も無視し、総合的な見方を放棄し、どこにでも転がる丸い赤色回転灯のカバーの破片1つで衝突地点を決めてしまった。そもそも、この判断の直前に「破片はその場に落下するはず」と認めながら、破片全体の散乱状況を無視するという自己矛盾に満ちた判決文なのである。こんな不条理が通用するから冤罪裁判は恐ろしいのだ。
衝突地点認定↑丸い赤色回転灯のカバーの破片(A)1つで衝突地点とされたが、この周囲や白バイが引きずられたとされる範囲、およびバスの車体下には破片がない。真っ先に破壊されるバスのライト類の破片がなぜこの範囲に落ちていないのか?ちなみに、この写真の右側にもシアンインクの付着が見られる。

●白バイは引きずられていない
当ブログで最初から言っているが、右車線で衝突したとするのは物理的な矛盾がある。状況的にも多くの不可解な点があるのだが、原審裁判官が物理的矛盾を無視し、同僚白バイ隊員の「バスが前進していた」という怪しげな証言だけを採用し、たった1つの破片が転がっていることを理由に、検察官がご注進したとおり右車線で衝突したと認定したのである。

事故の際に起こる破片の散乱は、衝突地点を中心に飛散する。本件の場合、バスの前方へ多く飛散するが、バスの車体下にはあまり飛散しないと考えられる。バスの下に飛散しても前バンパー下付近に限られると思われる。注意深く状況を検証するとよく分かるのだが、白バイが引きずられていない根拠を挙げておく。
1. 白バイが引きずられたとされる範囲の路面に破片がほとんど落ちていない
2. バスの最終停止位置は破片が散乱した上になるはずだが、バスの下に落ちている破片が少ない
3. 大きな破片と白バイの間にすき間がある(白バイが破片を押していない)
4. 衝突の瞬間に白バイから飛散したガソリンが、白バイが引きずられたとされる範囲に滴下していない

破片散乱状況2

上記の1.〜4. 項がすべて正しいとすれば、バスの前方3メートルの地点に破片と破片が集中して散乱し、白バイが引きずられて部品の直前で停止したことになる(下図「警察の証拠写真」)。しかし、こんな破片の飛散は極めて不自然で、破片は衝突地点を中心に前方へ散乱するはずである。したがって、白バイが本当に引きずられたなら、路上に散らばった破片をかき分けながら引きずられるはずだ。そうなれば、大きな破片は白バイの車体と接しているはずだが、写真を見ると大きな破片と白バイの車体の間にすき間がある。これらの状況から、白バイが引きずられていないと断言できるのである。ちなみにバスのフロントバンパーのグリルの1つが写真に写っていないことが最近わかった。他のグリルが脱落しているので、粉砕されたのではなく対向車線まで飛ばされたのか隠されたのだろう。このパーツの所在についても確認しておく必要があるかもしれない。

破片散乱状況3

他の鮮明な写真で確認しているが、最終停止位置のバス車体の下に、ほとんど破片が落ちていない。これらの状況から、バスの最終停止位置とされている地点で白バイが衝突したのはほぼ確実なのである。御用鑑定士なら「部品と白バイの間にすき間があるのは、部品の慣性で白バイが止まっても動いた」ぐらいの屁理屈は言いそうだ。しかし、仮にその項目を除外しても残り3項目の不可解な状況をどう説明するのか、ということになる。1つをだけ否定して事実をすべて否定したように見せかけるのは検察官や御用鑑定の定番手口である。総合的に考えれば、バスが前進中に白バイが衝突したというのは真っ赤な嘘で、バスの最終停止地点が衝突地点だと言える。このように、破片の散らばり方を観察しても事故の真相が伺えるのである。

蛇足だが、原発事故の事故調査委員会の検証結果で、「見たくないものは見えない」という象徴的な言葉で、不都合な事実を認めたくない心理が原発事故を招いたとしている。上述のような片多裁判官の「木を見て森を無視する」という恣意的な姿勢は、まさに「見たくないものは見えない」という言葉を実践した欠陥裁判だったのではないだろうか?故に、もう一度裁判をやり直すべきであるというのが主張である。

2012/07/24「たった1つの破片で衝突地点を認定した裁判」項を追加


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Author:監視委員長
職業:元自動車メーカー社員で、バイクや自動車の取り扱いや技術に詳しいらしい
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