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[T407] まとめ【プロ鑑定士のごまかし】

プロの御用鑑定士様の見立ては正しいのか?自動車工学の観点からバッサリ切ってみる。プロの御用鑑定士様

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プロ鑑定士のごまかし技(3)

プロの御用鑑定士様の見立ては正しいのか?自動車工学の観点からバッサリ切ってみる。

プロの御用鑑定士様の見立てはこちらを参照→高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定9

●横力と制動力を混同させるテクニック
参照先の説明に出てくる図6グラフをよく見ると、縦軸は左右いずれも係数を示しており絶対値ではない。グラフの高さが同じでも同じ力という訳ではないのだ。

図6

このグラフは、縦滑りも横滑りも滑りが少ないときに効力係数が最大となり、滑り量が多くなるとかえって効力係数が低下するという傾向を説明するために使われたグラフだろう。それを横滑りの妥当性を説明するために、本質的に関係ないグラフを持ってくるあたり、都合のよいほうへ誘導しようという意図が感じられる。

ここが一番の突っ込みどころだが、左のグラフ(クリックで拡大)の縦軸で示されているのはタイヤに生じる横力なのである。具体的に言うと、図6の右グラフは下左図の黄矢印を示し、右グラフは下中図の赤矢印の傾向を示すものだ。制動力(抵抗力)は車を止める方向に作用する力であるため、同じ方向の矢印(下図の黄矢印)同士で比較しないと意味がないことがおわかりいただけると思う。

プロの御用鑑定士様は、上記で解説したような異なる方向に作用する力をそのまま並べて「縦滑り摩擦と横滑り摩擦を比較した実験データーから分かる通り、ブレーキ制動の時と同じような、タイヤと路面との間に摩擦力が生じる」と断定しているらしい。

●横滑りの抵抗成分は横力の5%程度
横力はタイヤを横に押す力(横滑りとしては車輪が押される力)であり制動力ではない。ブレーキによる制動力はタイヤの縦方向に発生するが、横力は文字どおりタイヤの横方向に生じる力である。この横力が作用する角度に応じた分力成分(下図の黄色矢印)だけが車体の前後方向に生じる走行抵抗成分(制動力)となる。

横力と制動力

図のように、横滑り角度(スリップ角)が小さければ小さな抵抗で、大きな角度であれば大きな抵抗となる。スリップ角が90度(車体が真横)なら横力が100%抵抗となるが、本件のようにスリップ角が約3度で計算すると抵抗成分は横力の5%程度にすぎない。つまり、同じ方向の力で比較すれば、上述図6グラフは右グラフの山の高さを100とすると、左グラフの山の高さはたった「5」でしかない。すなわち、横滑りで生じる制動力はお話にならないぐらい低いのである。

プロの御用鑑定士様は、この抵抗でバスが急停止するというから呆れる話である。ネットの素人説でもそこまで無謀な話は出なかった。しかし、プロの御用鑑定士様が論理とは関係ないグラフを持ってきて「制動の時と同じような摩擦力が生じる」などと鑑定書に書けば、裁判官ら素人衆は横滑りでブレーキに匹敵する制動力が生じると誤解してしまう。横の物を縦だと言い張っているだけであり、自動車工学の観点からは失笑ものだが、プロの御用鑑定士様のネームバリューだけで簡単に欺せてしまうのである。

この鑑定書は、誤解させるように書いているが何も具体的なロジックを説明していない。百戦錬磨の御用鑑定士様は「制動力ではなく摩擦力であるから制動するとは言っておらず批判は当たらない」などと反論するだろう。後から言い逃れできる余地は残しているのである。このため、具体的なロジックが書けず印象操作だけの煮え切らない鑑定書になったといえる。もしかしたら、本当にロジックを知らないだけかもしれないが(笑)

●トレッドがない理由を印象づける誇張表現
プロの御用鑑定士様は「タイヤと路面の間に摩擦力が生じた場合 写真4のような横滑り痕が生じる」として、スピンしかけたタイヤ痕(ヨーイング痕)の写真を引用している。これも非常に単純な手口で、資料に示されたタイヤ痕はブレーキを踏んだのかスロットルを開いて印象されたのか、速度が高速なのか低速なのか、引用元の状況を何も説明していない。また「横滑りすると図3に示す通りタイヤ痕には溝が印象されない」とご丁寧な図を載せている。しかし、写真の横滑り角度は3°以下であるのに、この図の横滑り角度は非常に大きな角度で例示している。いわば誇張して描くことによって事実をねじ曲げようとする意図ではないのだろうか?

図3

そもそも、トレッドが印象されるヨーイング痕もあり、ヨーイング痕だがらトレッドが印象されないとは言い切れないのである。明確なロジックが無ければ、根拠がない図を持ってきても、それを覆す事例の写真を突きつけたら無意味になってしまう。それほど底が浅い鑑定書と評価するしかないのである。

スピンしたタイヤ痕
↑高知市の自由民権記念館民権ホールで開かれた集会(9月14日)において、横滑りでもトレッド溝が印象されるタイヤ痕の事例が紹介された。


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Author:監視委員長
職業:元自動車メーカー社員で、バイクや自動車の取り扱いや技術に詳しいらしい
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