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交通裁判の混乱を招くタイヤのゴム屑説

この記事は、御用鑑定の比較一覧のNo.18「タイヤ痕が先端だけが濃く、時間とともに薄くなった原因」の解説である。

ご両名の御用鑑定の結果で、注目できるところは「濃さが変わったタイヤ痕の正体」の見立てが一致していることだ。過去に何度も出ているが、タイヤ痕はタイヤと路面が強くこすれた際の摩擦熱でゴムが溶けて路面に溶着される現象である。したがって、路面に印象されたタイヤ痕の濃さが数時間のうちに薄くなることはない。

高知白バイ_オタマジャクシ痕1

それを御用鑑定は
①タイヤが削れたゴム屑がタイヤ停止点に掃き寄せられて溜まり、黒く見えたもの、あるいは
②バスの車体から液体が流れてタイヤの下に流れ込んで黒く見えたもの
という2つの想定(妄想?)を挙げている。果たして本当か?

●タイヤ痕にゴム屑は存在しない
前述のように、タイヤ痕が印象される原理からタイヤのゴム屑説は原理的にありえない。F1レースなどでタイヤ屑が飛び散っているが、あれは非常に柔らかく路面に粘着する特殊なタイヤで起きる現象であり、一般のタイヤで起きる現象ではない。

「タイヤのゴム質が摩擦熱によって路面に溶着される現象」というのは、事故鑑定の権威であった江守一郎氏の著書をはじめ、さまざまな専門文献に書かれている「常識」である。ご両名の御用鑑定士は、おそらくそのことを知ったうえでゴム屑説を唱えているはずだ。つまり、「非常識」なことを言わないと説明がつかない現象ということになる。もし、本気でゴム屑説を唱えたなら、鑑定士の看板を即刻降ろしていただきたい。あまりにも素人っぽい仮説であるからだ。

いずれにせよ、かなり濃く写真に写っていることから、タイヤ踏面にはタイヤのゴム屑が多量にあったことになる。掃除機で吸引せずにゴム屑が風で飛ばされたぐらいなら、路面の凹部にゴム屑が残されるはずである。また、黒いゴム屑が「タイヤ痕」の周囲に拡散するため何らかの痕跡が残るはずである。ところが、タイヤ痕が薄くなった部分とその周辺の路面を拡大して見ても、ゴム屑らしきものは何も観察できない。見えるのは凹部の底までべっとりと黒ずんだ痕跡だけである。

高知白バイ_オタマジャクシ痕1

タイヤ痕の周辺部にゴム屑は存在しなかったのは明らかである。証人尋問で弁護側から問い詰められたO鑑定士は「液体がタイヤの下に入り込んだかも」と鑑定書に書いていないことを言い始めたという。Y鑑定士も液体説を併用していることから、自信を持った鑑定ではないらしい。非常識なことだと多少は自覚しているのだろう。

●3か月も残るタイヤ痕
車を運転している人ならおわかりだろうが、路面に溶着したタイヤ痕はそう簡単に消えることはない。事故現場で撮影された動画に写っていた別のブレーキ痕は、なんと3か月も残っていたことが判明している。

高知白バイ:タイヤ痕の持続性

上の写真に写っているタイヤ痕は、通行車のタイヤに踏まれにくい場所にあったため長期にわたって残されたと思われる。道路上の位置によっては3か月も残らないかもしれないが、数時間で薄くなったり、翌日にすっかり消えてしまったりすることは絶対にないと断言できる。

●ゴム屑説を認めると交通裁判の混乱を招く
ありえないゴム屑説でも適当に書いておけば自動車工学に疎い裁判官や弁護士なら騙せると思っているのだろう。御用鑑定士は、ゴム屑が落ちる現象は「非常に希だが起こりえる」としているが、無責任なことにその特異性については何も明らかにしていない

本事件における特異性を明確にせず、場当たり的にこれを裁判所が認めると、他の交通裁判でやっかいなことになる。つまり、事故の証拠となるタイヤ痕が消えることがあるという高知白バイ事件の事例を根拠として、別の事故でもタイヤ屑が風で飛んでタイヤ痕が無くなったのだとか言い逃れができることになる。こういうウソで皆が言い逃れを始めたら、交通裁判が混乱するのではないかな?

裁判に出てくること自体バカバカしい話であるが、本事件での特異性を示せなければ、どの事故でもバカげた現象が当てはまることになる。2名の御用鑑定士が似た鑑定を行っている事を裁判官はどう判断するか見物である。

当方のブログに掲載された記事および図版の無断引用はご遠慮願います。


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Author:監視委員長
職業:元自動車メーカー社員で、バイクや自動車の取り扱いや技術に詳しいらしい
資格:自動車整備士資格があるらしい
趣味:写真を撮るのが得意らしい
特技:若い頃にバイクのレースに出てたらしい

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